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上の子が中学に入りました。
準備をしながら感じたのは「入学の年は、学校に払うお金の量が違う」ということでした。調べてみたら、これは感覚ではなく統計にも出ていました。
公立中学校の学校教育費は、第1学年が227,889円。第2学年は98,284円で、第1学年は約2.3倍です。
そしてもうひとつ。我が家は中学生1人・小学生1人・保育園2人なので、この出費が他の子の費用と全部重なりました。1人分の金額を眺めているだけでは見えてこなかった部分です。
この記事では、文部科学省の統計で「入学年に何がいくらかかるのか」を分解したうえで、複数の子を育てている立場から感じたことを書きます。
この記事でわかること
- 公立中学校で入学年(第1学年)にかかる費用の内訳
- 制服が突出して高い理由を、統計で確認する
- 我が家で支払いが入学前に重なったこと
- 子どもが複数いる家庭で効いてくるポイント
学校教育費は第1学年だけ突出している
文部科学省の「令和5年度 子供の学習費調査」から、公立中学校の学校教育費を学年別に見てみます。
| 学年 | 学校教育費(年間) |
|---|---|
| 第1学年 | 227,889円 |
| 第2学年 | 98,284円 |
| 第3学年 | 126,903円 |
| 全学年平均(文科省公表値) | 150,761円 |
第1学年が突出しています。「中学でかかるお金」を調べると平均値の150,761円あたりがよく出てきますが、第1学年に限ればその約1.5倍です。
ただし注意点があります。2.3倍というのは「学校教育費」での話で、塾や習い事を含む「学習費総額」で比べると、第1学年545,239円に対して第2学年473,569円と、約1.15倍にとどまります。学校に直接かかるお金は入学年に偏りますが、家計全体の教育費が2.3倍になるわけではありません。
なお公立中学校3年間の学習費総額(学校教育費・学校給食費・学校外活動費の合計)は1,626,133円でした。
(広告)中学の学習費には、塾や通信教育などの学校外活動費も含まれます。通信教育を候補に入れる場合、【進研ゼミ中学講座】は資料請求が無料で、学年ごとの教材や受講費を確認できます。
何が高いのか。制服が59,006円
では入学年の227,889円は何に使われているのか。全学年平均と比べて、特に膨らんでいる費目を並べます。
| 費目 | 第1学年 | 全学年平均 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 制服 | 59,006円 | 23,164円 | 2.5倍 |
| 通学費 | 17,212円 | 8,713円 | 2.0倍 |
| 通学用品費 | 20,600円 | 12,204円 | 1.7倍 |
| 学用品・実験実習材料費 | 44,892円 | 24,593円 | 1.8倍 |
| 教科外活動費 | 39,625円 | 27,316円 | 1.5倍 |
制服が59,006円で、単独では最大の費目です。
私自身、準備をしていて一番「高いな」と思ったのが制服でした。その実感は統計と一致していたことになります。
ちなみに制服・通学費・通学用品費を合わせた「通学関係費」で見ると、第1学年は96,818円。全学年平均の44,081円に対して約2.2倍です。
私の場合、制服だけは事前に金額が読めなかった
入学準備でかかるものは、項目も相場もネットで調べればだいたい把握できます。私も事前に調べていたので、必要なものについて大きな驚きはありませんでした。
ただ、私の場合は制服だけ事情が違いました。
制服の金額は学校ごとに違うので、「中学 制服 相場」と検索して出てくるのは全国的な目安にすぎません。自分の子が通う学校がいくらなのかは、学校や指定販売店の案内を見るまで正確にはつかめません。前年の価格が見つかったとしても、改定される可能性もあります。
統計上いちばん大きい費目が、私にとっては事前に一番読みにくい費目でもありました。ここが中学入学の準備で厄介だと感じたところです。
我が家では、支払いが入学前に重なった
もうひとつ実感したのが、支払いのタイミングです。
我が家の場合、制服などは入学前に購入していました。学校生活が始まってから少しずつ、ではありません。入学前の段階で、まとまった額を用意しておく必要がありました。
統計で年額を見ていると「1年でこれくらい」と均して考えてしまいがちですが、我が家では4月を迎える前の時期に負担が寄りました。何をいつ支払うかは学校によって違うので、案内が届いたら支払時期まで含めて確認しておくと安心です。
4人育児で効いてきたのは「重なる」こと
ここまでは子ども1人の話です。
我が家でしんどさを感じたのは、これが他の子の費用と全部重なったことでした。中学入学の準備をしている時期に、小学生の分も、保育園2人の分も並行して発生していました。
1人分であれば、金額を調べて備えておけば対応できます。統計も公開されていますし、必要なものも検索すれば分かります。問題は、それが同じ時期に何人分も走ることでした。
しかも子どもが複数いれば、この重なりは一度では終わりません。兄弟姉妹の年齢差によっては、進学準備の時期が何度もやってきます。
子ども1人あたりの費用を解説した記事はたくさんあります。ただ、家族全体で「同じ時期に何人分の支払いが動くか」という見方は、複数人を育てていないと意識しにくいと思います。多子家庭で効いてくるのは、1人あたりの金額よりこちらでした。
だから、調べるより先に置いておく
振り返って効いたのは、情報収集ではありませんでした。
必要なものも金額の目安も、調べれば分かります。分かったうえで、その時期に手元にお金があるかどうかが問題でした。
教育資金の備え方には、預貯金・保険・運用など複数の考え方があります。我が家がどうしているかは別記事にまとめているので、興味があれば読んでみてください。
学校に払う分とは別に、家庭が選ぶ学習費がある
ここまでは学校に払うお金の話でした。ただ前半で触れたとおり、塾や習い事を含む学習費総額で見ると第1学年は545,239円です。学校教育費227,889円との差が、家庭側で決める部分にあたります。
制服や通学用品と違って、ここは選べます。塾に通わせるのか、通信教育にするのか、家庭で見るのか。中学は部活も始まるので、時間の使い方とセットで考えることになります。
我が家の中学生は、通信教育で勉強しているようです。私が決めたわけではありませんが、塾より安いという感覚で使っているようです。どのサービスを使っているかまでは、私は把握していません。
統計では、公立中学校で学習塾費を払った家庭が66.0%で、払った家庭の平均は年約34万9千円です。通信教育・家庭教師費を払った家庭は27.3%で、払った家庭の平均は年約7万8千円でした(文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査 調査結果の概要」表8-1・表8-2。学年を分けない値)。
通信教育・家庭教師費は通信教育だけの金額ではなく、払った家庭も費目ごとに違うので、この2つを並べてどちらが安いとは言えません。
塾にするか通信教育にするかを考える前に、それぞれの費用が学年でどう動くかを見ておくと判断しやすいです。小1から中3まで並べた記事がこちらです。→ 通信教育と学習塾、学年別の費用はどう増えるか
通信教育を候補に入れる場合、【進研ゼミ中学講座】は資料請求が無料で、学年ごとの教材や受講費を確認できます。まず金額を把握しておきたいときに使えます。![]()
なお高校については、2026年4月から授業料支援の所得制限がなくなりました。中学の次にかかるお金として、別の記事にまとめています。
→ 高校の授業料支援はいくら?2026年4月から所得制限がなくなった【文科省】
まとめ
- 公立中学校の学校教育費は第1学年227,889円、第2学年98,284円で、第1学年は約2.3倍(塾等を含む学習費総額では約1.15倍)
- 最大の費目は制服59,006円(全学年平均の約2.5倍)
- 制服は統計上いちばん大きく、かつ学校ごとに違うので事前に読みにくい
- 我が家では支払いが入学前に重なった
- 子どもが複数いると、これが他の子の費用と同時に走る
これから中学入学を迎える方は、全国平均を基準に考える場合、平均値の150,761円ではなく第1学年の227,889円のほうが実態に近いと思います。ただし金額は学校・地域・購入内容で変わります。そのうえで下にお子さんがいる場合は、その年に他に何が重なるかを一度並べてみてください。
では小学校のうちはどうだったのか。同じ文部科学省の統計を学年別に見たところ、学校の外に出ていくお金が動き出すのは4年生からでした。→ 小学生の塾はいつから?費用が上がるのは4年生だった【文科省統計】
小学校の入学準備で選ぶランドセルについても、我が家の3人分の金額と調査の平均を並べています。3人とも祖父母が買ってくれました。→ ランドセルは3人とも祖父母が買ってくれた|3人目は76,000円、平均は62,034円
出典
本記事の金額はすべて、文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」の統計表(公立中学校)から引用しています(令和8年1月16日訂正後の公表値、2026年8月確認)。
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